読んでいただきたい方
・お子さんとの接触時間を増やしたい方
・お子さんとの会話の量を増やしたい方
どこから書き始めるかといろいろ考えたのですが、まずは書きやすい最近のことについて書くことにします。
このブログの読者の方は、「とにかく子供をほめる」「子供のありのままの姿を承認する」といった日々の関わり方について一度は学んだり耳にしたりしたことがあると思います。
ただ、普段お仕事や家事で忙しくされている場合は特に、「そもそも会話の量がそんなにない」「何を話したらいいか分からない」「いきなりほめても気持ち悪がられるだけ」といった、ほめたり承認したりする以前の悩みを抱えてしまっている場合も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが、「朗読会」です。
特別なことを考える必要はありません。お子さんが好きそうな本や、自分やご家族が読みたいと思った本を、朗読する会を開いてみましょう。少なくとも自分が朗読している間は、お子さんに自分の声で、言葉を伝えることができます。会話ではないものの、会話に近い感覚が得られるのではないでしょうか。そして、本の内容や物語をお子さんと共有することができます。
何かを共有することは、コミュニケーションの第一歩です。
読む量はお子さんやあなたの好みで大丈夫です。長くなくてもかまいません。そして、読み終わったら感想を共有し合いましょう。お子さんの感想に耳を傾けてから(なければないで構いません)、あなたの感想も話してみてください。もしかしたら、楽しい時間になるかもしれません。
私たちは今、江戸川乱歩の「少年探偵団」を朗読しているところです。戦前に書かれた小説で、言い回しや言葉など、やや古くてわかりづらいところもあるのですが、声に出して読むと古風な名調子がだんだんクセになってきます。
もともと子供向けに書かれた小説だけあって、各章の最後は主人公がピンチになったり、新たな謎が提示されたりと、次が気になる構成になっています。毎回一章ずつ読むことにしています。
古い作品ですでに著作権切れしているため、iPhone/iPadのブックアプリなど、電子書籍で無料ダウンロードすることができるのも良い点です。
ちなみに、この朗読会を始めて最初に取り上げた作品は「窓際のトットちゃん」でした。言わずと知れた、黒柳徹子さんのベストセラーで、心に生きづらさを抱えるトットちゃんの気持ちや、トットちゃんが通うトモエ学園の校長、小林先生の考え方に家族で共感することができました。
この朗読会は、土日の私が休みの時に開催しています。始めた経緯はともかく、今では自分を含めて家族3人が楽しんで続けている習慣となっています。
皆さんの状況に合うかどうかはわかりませんが、もし良さそうだと思ったらぜひやってみてください。

